精�b器展

　2011年1月4日（火）〜1月23日（日）　10:00am-7:00pm　岐阜駅店

　tel 058-262-2996 　map





　　



　　昭和初期、アールデコの時代に栄え、高度成長の時代の中で姿を消した美濃の精�b器（せいせっき）。

　　研究会の人々によって三十数年ぶりに復活しました。

　　手仕事のぬくもりを感じる、懐かしくて新しい器の展示会です。







　　


　　　出　展　者

　　　安達あかね　　伊藤ますみ　　大野万里子　　小野寺昌子

　　　垣沼千亜季　　曽根　洋司　　田中　育代　　　剱　　雅明






　　


　　研究会代表　曽根洋司さんの作品。






　　


　　安達あかねさんの作品。






　　


　　伊藤ますみさんの作品。






　　


　　大野万里子さんの作品。






　　


　　小野寺晶子さんの作品。






　　


　　垣沼千亜季さんの作品。






　　


　　田中育代さんの作品。






　　


　　剱雅明さんの作品。






　精�b器の歴史

　〜引用　「美濃焼に華ひらいたアールデコ」岐阜県セラミックス技術研究所　文　鶴見栄三さん　より〜


　【新しいやきものの誕生】

　大正から昭和へと時代が変って間もない1928年（昭和３年）、美濃焼の産地の一つ駄知町の
　昭和製陶所において、地元で産出する未利用の粘土を活用した、新しいやきものが創製され
　ました。その後、岐阜県陶磁器試験場（現セラミックス技術研究所）において素地や釉薬、
　デザイン（のちの人間国宝：加藤土師萌が中心）研究がおこなわれ、1935年頃に製造技術と
　加飾技法が完成しました。
　磁器素地と同じように肌理が細かく、酸化焼成により淡黄色となるこの素地は、精緻で上品
　な雰囲気から「精�b器（せいせっき）」と名付けられました。開発された昭和初期は、純白
　の磁器素地が最上級と考えられていたため、「精�b器」を美しく見せ商品価値を高める必要
　から、化粧土を素地に塗る[化粧掛け]が工夫されました。


　【化粧掛けを極めた産業工芸品】

　生の成形体に化粧掛けをおこない、乾くまでの２〜３分の間に[櫛目][刷毛打][指描]など10
　数種の加飾技法を、必要に応じ組み合わせて加飾を行います。素早い加飾作業が求められる
　制作上の制約が、化粧土固有の柔らかで流動感にあふれた雰囲気を、「精�b器」に与えるこ
　とになりました。
　こののち乾燥と素焼きをおこない、水性顔料や色釉による彩色、下絵付けなどをして釉薬を
　掛け、本焼成をおこないます。上絵付けのためもう一度焼成することもありますが、こうし
　た手間をかけた制作法によって、「精�b器」は産業工芸品（美的で工芸的な量産品）と呼ば
　れました。


　【大量生産・大量消費のなかで】

　優良な陶磁器資源の浪費という、当時の美濃焼が抱えていた問題解決をはかり、「粗製乱売」
　という産地イメージを刷新するため、「精�b器」制作技術の公開と指導は、見識の高い企業
　に限定されました。
　こうして高品位なブランドとして大切に育てられ、大量生産が始まる1970年代まで美濃焼の
　主要産品の一つでした。経済効率が求められた高度経済成長期において、手間のかかる「精
　�b器」は全自動生産システムには馴染まず、消費志向が白い磁器製品へ変化したこともあっ
　て、1970年代半ばで生産が途絶えました。


　【近代発―あたらしい伝統へ】

　「精�b器」の生産が途絶えてら30年たち、美濃焼が置かれた状況は大きく変化しました。21
　世紀を目前にして、製品輸入の急増や環境問題、技術の伝承などへの取り組みを考えるなか
　で、「精�b器」の復活計画はスタートしました。
　県セラミックス技術研究所が開催した技能者養成講座で、制作技術や加飾技法をまなんだ受
　講生により、2000年（平成12年）に復活しました。そして2002年の秋、完成度と個性的な製
　品特性が評価された「精�b器」は、[岐阜県郷土工芸品]に指定されました。








　　

　　「作り手が心を込めて丁寧に作ったものを大切に使いたい」、そんな思いをテーブルコーディネートに。

　　1月23日（日）まで開催しています。どうぞご覧ください。










　　

　　岐阜駅店は、ＪＲ岐阜駅に隣接するビルにありますのでアクセスも大変便利です。

　　（名古屋駅から快速で約18分　ＪＲ岐阜駅アクティブＧ連絡改札口を出て２軒目、
　　　お花屋さんの隣です。）　 map



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